わたし的 音楽療法への道


その日、Y崎さんとゆう入居者さん(男性/ナベサダ似の超二枚目w)

が朝から体調が悪いといって食欲もなく 

おやつの時間もベットで寝たまま食堂にも姿をみせないほどでした。 


私が最初に名前を覚えたY崎さんは 
勤務初日にテネシーワルツを歌ったら 

麻痺してる手で一所懸命手を叩いてくれて 

ミッキーカーチスとジョージ川口が好きなんだ。。。

と小声でおっしゃったからです。 

職員の人曰く当時 そうとうブイブイ言わせていたらしく 
ジャズやオールディーズと女が好きとのこと! 

でも今日は 朝から不調だったし無理させたら夜が大変だから 
音楽は今度ね。・・・というと 
ベットの中で「もう 元気になったよ」 
と言い張るのです。 「帰っちゃったら いやだよ」 
と 。でも明らかに 熱っぽいし・・・ 

仕舞いにはナースコールで呼ぶ始末。 
「ハーレムノクターンを やってくれ」 
と。では15分だけですよ、と車椅子に移りピアノの横に到着 


すると 

寝たきりで 言葉もままならないはずの 
Y崎さんが なんと!

左足でカウントをとりはじめ(ちゃんとウラで) 

今にも立ち上がりそうなかんじになり 

転倒の危険があるから 座らせようとしたら 

「立てたりしてねぇ」と主任。 

まさかーーーといながら職員が手をとったら!!! 


立ち上がって ステップ踏んで ダイアナ熱唱ですわ! 
歌詞も 覚えてはって!←興奮のあまり京都弁 

一瞬 周囲が静まりかえってん 

みんな 大興奮!排泄介助してたひとも みんな集まってきて 
立ち上がって歌ってる Y崎さんを前に 唖然 


もう こんなことって あるって話は聞いたことあったけど 
まさか 本当に あるんだーーーって  

ほんとに びっくりしました 
音楽だけじゃなくって 一人ひとり 

ツボがいろんなとこにあるんだなって 実感した日だった!